- 2008年6月15日 13:32
- BOOK
今でこそ名作曲家と言われている人達も、当時は賞賛とともに悪評を叩かれることも多かったことはいろんな本で触れられていますが、その悪評ばかりを集めてしまった本が出ました。ちょっと高いですが、かなりのボリュームで読み応えのある本です。
![]() | 名曲悪口事典 ベートーヴェン以降の名曲悪評集 ニコラス・スロニムスキー 伊藤 制子 大田 美佐子 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内容紹介
古今の有名作曲家とその作品(ベートーヴェンからコープランドまで)の悪口、酷評ばかりを集めた事典。読み物としても楽しめ、音楽史の第一級の資料でもある。
天才の仕事はなかなか理解されない!
音楽ファン必携!抜群の面白さ!悪評ばかり集めた類の無い事典。(本書序文より)
「本書はベートーヴェンの時代以降の作曲家をめぐる批評による攻撃を集めたアンソロジーである。ここでの選択基準は、ぬるま湯的な批評から引用しやすいお世辞を都合よく取り出すのではなく、偏見だらけで不公平かつ怒りに満ち、さらには特に的外れな判断を引用している。
(中略)
故にこの事典は、「名言集」ではなく、「罵倒雑言事典」にほかならない。
これが目指す目的とは、音楽はたえず変化していく芸術であることを示し、それぞれの音楽上の革新者に向けられた偏見は、すべて同じ心理学的な抑制から出ている点である。すなわちそれは、「未知なるものへの拒絶反応」とでも言えるだろう。
本書は、古今の有名作曲家とその作品(ベートーヴェンからコープランドまで)をめぐる批評(雑誌記事、新聞批評、書簡など)を集めた事典である。悪口、酷評ばかりが収録されているのが特徴で、思わず笑えるような珍批評もあり、読み物としても楽しめる。また、当時の聴衆の反応を知る貴重な証言も多く、音楽史の第一級の資料でもあり、一般の音楽愛好家、専門家双方にとって、大変に興味深いものである。それぞれの作曲家ごとに様々な作品がとりあげられ、例えばベートーヴェンでは《第2交響曲》《第3交響曲》《第5交響曲》《第6交響曲》《第7交響曲》《第8交響曲》《第9交響曲》《ウェリントンの勝利》《フィデリオ》《ミサ・ソレムニス》《弦楽四重奏曲第13番》《ピアノ・ソナタop.106「ハンマークラヴィーア」》《ピアノ・ソナタop.111(第32番)》の作品個々の批評、そしてそのほかに様式論等の批評などが収められており、別項の目次にあげられた様々な作曲家の様々な作品の、生み出された当時の評判が読める大変に興味深い、貴重な本であるといえる。[目次]
序文(ピーター・シッケレ):「もしも何も気が利いたことが言えそうもなければ、私の隣に座りなさい」
『事典』への序文:「未知なるものへの拒絶反応」
名曲悪口事典
ベートーヴェン/ベルリオーズ/ショパン/シューマン/リスト/ワーグナー/ヴェルディ/グノー/フランク/ブルックナー/ブラームス/サン=サーンス/ビゼー/ムソルグスキー/チャイコフスキー/リムスキー=コルサコフ/ダンディ/プッチーニ/マーラー/ドビュッシー/シュトラウス/シベリウス/スクリャービン/レーガー/ラフマニノフ/シェーンベルク/ラヴェル/ラグルズ/ブロッホ/バルトーク/ストラヴィンスキー/ウェーベルン/ヴァレーズ/ベルク/リーガー/プロコフィエフ/ミヨー/カウエル/ハリス/ガーシュウィン/クルシェネク/コープランド/ショスタコーヴィッチ
訳者あとがき
索引
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