NHK「知るを楽しむ」のグールド特集が終わってしまいましたが、最終回はかなりしびれました。
ゴールドベルグ変奏曲に再度挑んだということ、上昇志向を持つアーティストを猿山の猿にたとえ、芸術を極めるために自らを孤独な環境に置く。
そして最後に紹介されたエピソードが、枕元には夏目漱石の「草枕」が置かれていたこと。彼はこれを何度も再読していたはずであり、ラジオで朗読している録音も紹介されました。
出来上がった作品で感動させるだけでなく、その生き方までもが人々を魅了しているのがよくわかりました。
![]() | 「草枕」変奏曲―夏目漱石とグレン・グールド 横田 庄一郎 by G-Tools |
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グールドが選んだ20世紀の最高傑作小説は漱石の『草枕』とトーマス・マンの『魔の山』で、『草枕』は異なる訳者のものを4冊持っていた。死の床には、枕もとに聖書の他に書き込みだらけの『草枕』があったという。また、死の前年にラジオで草枕の第1章を朗読している。その他、映画『砂の女』(勅使河原宏監督)を100回以上見たと伝えられている。
愛用のピアノは1945年製スタインウェイを改造したもの。晩年はヤマハの音も好み、最後のゴールドベルクの収録はヤマハで行った。
最晩年、グールドがとりくんだのは、なんと、すでに世界的名盤とされていた「ゴールドベルク変奏曲」の再録音だった。グールドは、自ら「(かつての演奏には)苦しみに耐える尊厳がなかった」と語り、新たなゴールドベルクの創造に情熱を傾ける。録音の様子は、映像でも同時収録された。そして、アルバム発表の翌年。グールドは脳卒中で、突然の死を迎える。「崇高な、個人を超越した演奏」ともいわれる、二度目の「ゴールドベルク」が語りかけるものとは?そして、グールドが現代にのこした遺産とはなにか?グールドが、生涯をかけて、めざそうとしたものに迫る。
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